自衛官はお金が貯まりやすいかどうか。
結論から。
固い決意があれば、お金は貯まるかもしれない。
何も考えなければ、思ったほどは貯まらないかもしれません。
自衛隊は衣食住は基本的に無料です。
制服や迷彩服は貸与されます。下着類も確か年に1~2回、支給されます。
防寒着は、以前は悲惨なものでしたが、いまは充実しています。しかしネックウォーマーなどは購入する人は多いです。
革手などは使用頻度が高いため、私物を持っている人は多いです。
細かいところでは装具の脱落防止用のひもやインナーキャップ、腕時計などは官品はありませんから私物として購入する必要はあります。小物が入るバッグ類も私物を持っている人が多い印象です。
食については、営内者に限れば、隊員食堂で食べても自衛官個人にはお金はかかりません。
食費は、防衛予算の中から出ているので、厳密には無料というわけではないです。
たとえば予算が千円です、しかし食費として百円引きます、残り九百円の中から給与などを払います、ということです。
駐屯地内(営内)に住むのであれば寮費(家賃)もかかりません。
お風呂も無料です。電気代や水道代、管理費なんてものもかかりません。
住むことに関してお金が徴収されることはまずないです。
しかし、寮の部屋ごとにお茶代として月に数百円徴収しているところはあるかもしれません。
また中隊の事務室要員の場合はやはりお茶代が毎月徴収されたりする場合もあります。
半長靴の手入れのため少額のお金を徴収していることもあったりします。ここら辺は部隊によって変わってきます。
年末行事などの積み立てとして、毎月数百円から数千円、徴収しているところもあるかもしれません。
駐屯地内の医務室や自衛隊病院であれば、怪我や病気で受診しても医療費はかかりません(民間の病院は別)。
一見すると、お金を遣う機会が少ないので、お金が貯まりやすいように思えますが……
収入が多いと支出も多いものです。
収入が少なくて支出が多いなら破産します。
収入が多くて支出が少ないというのは難しいです。
誰それが新車やバイクを購入した、どこそこに旅行に行ったなどと聞くと、じゃあ自分も、となってしまうことが多いです。
お金を使う選択肢が増えてしまって、そのせいで散財するのかもしれません。
中には、爪に火をともすように貯蓄に励んでいる自衛官もいることでしょうけど、少数派だろうと思います。
自衛官の収入は民間の平均よりは恵まれていますが、その代わり出て行くものも多いです。
ちなみに、公務員の中での位置づけとしては、自衛官の給与は高くはありません。
警察官や消防士のほうが平均では上になります。
海自だと、艦艇乗組員は手当が厚いので、陸上勤務の幹部自衛官より、艦艇乗組員の海曹のほうが給与は高くなる場合もあると聞いたことがあります。
中でも潜水艦乗りは高給です。
しかしその分、潜水艦乗りは金遣いが荒いと聞いたことがあります。
やはり収入が多いと、支出も多くなるのかもしれません。
頑張れば、お金は貯まる。しかし節約を意識しなければお金は貯まりません。自衛官に限った話ではないですが。
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