目達原駐屯地の広報資料館
陸上自衛隊の目達原駐屯地広報資料館の紹介です。
「戦闘糧食」(レーション、いわゆるミリメシ)展示コーナーのほか「旧陸・海軍制服」「陸軍大刀洗飛行学校 目達原分校」「目達原基地からの特攻隊『振武隊』」などのコーナーがあります。
史料館には、年間1000名を超える見学者が訪れるそうです。
内部はそれほど広くはありませんが、展示物は多いです。
戦闘糧食Ⅰ型の展示
▲戦闘糧食Ⅰ型、通称カンメシ(奥は携行食)と呼ばれます。
改めて見ると、豊富な種類があります。
資料館の主役は江下武二伍長の銅像
▲「肉弾三勇士」のひとり、江下武二伍長の銅像です。
大きいです。
2メートル60センチほどあります。
右手に持っているのはツルハシ。
背負っているのは破壊筒だと思います。
「肉弾三勇士」は日本陸軍独立工兵第18大隊の、江下武二、北川丞、作江伊之助、各1等兵3名のことをいいます。
昭和7年1月の上海事変の際、中国国民革命軍が上海郊外に築いた鉄条網に対し、3名は突撃路を拓くため、点火した破壊筒を持って敵陣に突入爆破。3名は爆死しました。
地元の見学者のかたは、資料館に入るとまず江下武二伍長の銅像に手を合わせるのだそうです。
子犬を抱いた少年兵
▲この写真は昭和20年5月26日の午後(出撃の前日)に撮影されています。
場所は鹿児島県万世特攻基地で、写っている5名は、第七二振武隊の隊員です。
写真を撮ったのは朝日新聞の稲村さんというカメラマンです。
右上は、高橋峯好少尉、17歳(神奈川県)
右下が、千田孝正少尉、18歳(愛知県)
左上が、高橋要少尉、18歳(東京都)
左下が、早川努少尉、18歳(三重県)
中央で子犬を抱えているのが、荒木幸雄少尉、17歳(群馬県)
資料館の奥には……?
▲資料館の奥まった場所には、旧軍の武器が展示されています。
コメント