取材する側とされた側、それぞれの視点

『自衛隊のごはん 航空自衛隊 芦屋基地編』
 発売は来週の初め、もしくは中頃を予定しています。

 初稿は文字数が8万字ほどありました。
 自衛隊側に読んでもらったら不評だったので大幅に構成を変更し、それに伴い文字数も2割ほど減らしました。
 当初は読む人が、3日間にわたって自衛隊の食事を追体験する構成でしたが、少し主題(自衛隊の食事)からズレている、ということで、バッサリと削除となりました。
 今回は食事以外のことも色々と見学、取材させていただいたので、てんこ盛りにしすぎたようです。

 主題が食事なので食事が第一なのは当然なのですが「食事だけ」だったら自衛隊の意味がないと思います。
 かといって、食事と関係のない部分を延々と紹介するのも羊頭狗肉になりかねません。

 そもそも3日間というのが短いのかも知れません。
 これ以上の期間となると、自衛隊側も大変だろうし、こちらとしても本業との兼ね合いもあって都合が付きにくい部分もあります。

 あと、作品の視点というか(三人称とか一人称とか、俯瞰視点とかではなく)、見方が色々とあるんだなと勉強になりました。
 作者の視点、取材された側の視点、純粋な読者の視点はそれぞれ違う、という意味です。

 表現ひとつとっても、第三者の読者には何でもないと読み飛ばせる箇所も、取材された側からすると気になる(それこそ喉に刺さった魚の骨みたいに)ようです。
芦屋基地の朝ご飯01
 ▲芦屋基地の朝ご飯

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