以前、自衛官だったころ、ゲリラ役? をやったことがある
この前、陸自が演習中に空砲を撃つはずが間違って実弾を発射してしまった事件がありました。
あり得ないミスがいくつか重なった結果だろうと思います。
そういえば自衛官だった頃、他中隊の検閲(演習)の支援要員に選ばれたことがありました。
ゲリラ役です。
初めての経験だったので、ワクワクしながら演習場に行きました。
ゲリラ役は自分ともう1人、2年ほど先輩の陸士長が一緒でした。
支援要員ということで気楽な雰囲気でした。
あくまで主役は他中隊の隊員たちです。
演習場に到着したのが昼過ぎ。
宿舎で寝床の準備をしたあと、特にやることもないので、じっとしていました。
検閲官の説明では、夜中に呼びにくるから、それまで宿舎にて待機とのこと。
小銃(64式小銃)を持参していましたが、小銃は空砲と共に検閲官に預けました。
自分たちの出番の時間は、はっきりとは言われませんでしたが、午前2時前後ぐらいと予想しました。
自分たちは夕ご飯を食べて、演習場備え付けのお風呂で汗を流して、そのあとは、お菓子などを食べながら時間を潰しました。
話は少し飛びますが、北海道で男児が行方不明になって自衛隊宿舎で発見された事件ですが、男児は宿舎のマットレスにくるまって暖を取っていたとか。
北海道のあの宿舎は新しいようなので、マットレスも比較的きれいな様子でしたが、基本的にあの手のマットレスはものすごく汚れています(笑)
主な汚れはビールと埃……です。
隊員は、マットレスの上に持参の毛布を敷いて、その上に寝袋を置きます。寝袋の中に入って寝ます。
話を元に戻して――
深夜となり、仮眠をとったりしつつ、今か今かと出番を待っていましたが……
結局呼ばれることなく、朝を迎えました。
検閲は終わっていました。
これが普通科の検閲とかなら、ゲリラ役の出番もあったのだと思います。
施設科は、障害を除去したり、もしくは障害を構築したりがメインなので、計画ではゲリラ役が必要だったけど、いざやってみたら、何か不測の事態でも起こって、ゲリラ役は不必要になったのかもしれません。
単純に、存在を忘れられていた可能性もありますけど。
うーむ、自分たちは、なにをしに演習場まで行ったのか。
自衛隊に限らないけど、物事は計画通り、予想通りには進まないことはよくあります。
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