本物の潜水艦が展示されている海上自衛隊呉資料館
呉にある「てつのくじら館」に行ってきました。
正式名称は「海上自衛隊呉史料館」
入場は無料です。
潜水艦あきしお
▲実際に使用されていた潜水艦「あきしお」(JS Akishio, SS-579)の内部に入ることも出来ます。
公開されているのは、発令所のある階の、さらに一部と思われます。
※情報が不正確な場合もあるかと思います。ご了承ください。
館内の写真撮影はOK。潜水艦の内部も写真撮影可能
館内の写真撮影については受付の人いわく「問題ありません」とのことです。
ただ、潜水艦あきしおの内部は狭いので、入場者が多い土日などは、ゆっくりと撮影するのは難しいと思われます。
行くなら平日がお勧めです。
混雑すると、写真撮影が禁止ということもあるのかもしれません。
各所に海自OBのかたが立っておられますので、その指示に従ってください。
分からないことがあれば聞けば親切に答えてくれると思います。
ボランティアらしいです。
私は、元潜水艦の艦長で現在は基地業務隊司令をされている2佐のかたに案内していただきました。
資料館1階は売店には臨時勤務中の自衛官の姿が
1階は、売店や海上自衛隊の歴史などを紹介するパネルなどがあります。
ちなみに売店は、本物の自衛官が何名か、お手伝いということで臨時勤務中です。1ヶ月交替らしいです。
最初は店員さんがコスプレしてるのかと思いました。
海自の制服を着ての写真撮影などのサービスがあります。
2階は、掃海艇についての歴史や装備品などが展示されています。
呉資料館3階
3階は潜水艦関連となります。
潜水艦の各種資料や、その歴史、変遷や、艦内生活の紹介など。
潜水艦「あきしお」への内部は、この階からアクセスできます。
潜水艦「あきしお」とは
「あきしお」は、1986年から2004年まで海上自衛隊で使用されていました。
ゆうしお型潜水艦の7番艦となります。
あきしおは最新型ではありませんが、それでもほんの10年ほど前まで実際の任務についていた潜水艦の内部を見学できるのは貴重だと思います。
通常、潜水艦には、上部ハッチ(3カ所ぐらいあるらしい)から垂直の梯子を下りて入ることになりますが「あきしお」の場合は、歩いて入っていけるように改造されています。
あきしおの士官用寝室
▲尉官以上の幹部自衛官の寝室です。
士官の数は、乗員の10分の1前後です。
乗員は80名なので、8名前後となります。
あきしおの士官公室
▲潜水艦の士官公室は会議や食事をする場所です。
士官食堂といってもいいのかもしれません。
左側の席が艦長の椅子です。
艦長しか座れません。
群司令が乗艦しても、艦長席には艦長しか座りません。
船はたいてい艦長の権限が強いですが、中でも潜水艦は絶対的なようです。
士官公室の下には科員食堂がある
恐らく、この下の階に、曹士用の科員食堂があるはずです。
ちなみに「てつのくじら館」の見学の前日に、本物の潜水艦(おやしお型潜水艦)の内部に入って見学と昼食を食べました。
おやしお型潜水艦の科員食堂は、6名座れるテーブルが2つ、4名座れるテーブルがひとつで、合計16名が1度に喫食できます。
たぶん、あきしおも同じような作りのはずです。
あきしおの士官公室横にある厨房
▲この下の階に、もう一回り大きなキッチンがあるはずです。
おやしお型潜水艦の場合は、下のキッチンで作った料理を、エレベーターで士官食堂に上げていました。
ですから、この狭い厨房で、70人分の食事を作っていたわけではないと思います。
あきしおの艦長室
▲艦長室です。潜水艦の唯一の個室です。
あきしおの発令所
▲一部、機器の画像の表示がダミーに差し替えられたりしています。
潜望鏡は実際に覗くことが出来ます。
この日の前日に乗った現役の潜水艦は、至る所に防水ハッチがあって、移動するのは大変でした。
そのたびにかがまなければならず、足腰に相当な負担がきます。
史料館に展示されている「あきしお」は、そこら辺は改造されているので、かがんだりする必要はありません。
呉資料館は入場は無料です
入場無料とは思えないほどに館内は充実しています。
大和ミュージアムを見に来た人が、展示されている「あきしお」に興味をもって寄ってみる例が多いそうです。
自分は大和ミュージアムには行かなかったので比較はできませんが、実際に使われていた潜水艦の内部を見学できるのは斬新な試みだと思います。
展示されている「あきしお」ですが、スクリューは防衛機密の観点からダミーだそうです。
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